整体の基礎知識1
整体の歴史と効用
整体の歴史は古く、古代エジプトの壁画に描かれたり、中国でも4000年以上前からおこなわれていました。
現在のような形にまとめられたのは、わずか百数十年前からです。
整体は疲れた時や、こりがある時に施術してもらうととても気持ちが良く効果があります。
“こり”とは、運動不足などによって、血液循環が悪くなり、筋肉が固くなってしまった状態のことで、運動をすると筋肉には「疲労物質」ができますが、これは筋肉の新陳代謝によって循環の良くなった血液が運び去ってくれます。
こっている所を重点的に揉みほぐそうとするのではなく、広い範囲にわたって体を整えることで、体の血行を良くしてやることでこりは解消していきます。
しかし、長時間おなじ姿勢でいた時など、一部の筋肉に負担がかかってできた疲労物質は、血行の悪い血液では(運動していないため)取り除くことができず、筋肉を固くし、痛みを感じさせます。
これが一般に言われる肩こりです。
そのほか、こりの原因にはストレスも関係しています。
ひどいストレスが加わると、血管が収縮し、血液の流れが悪くなり、こりの原因をつくったり、こりを悪化させたりするのです。
現代は特にストレス社会、精神的なストレスが原因でこりが生じ悩んでいる方が多くなっています。
最近はストレスが原因ではうつ病になる人も多く、副交感神経に働きかける整体はうつ病改善への効果が大きいと注目されています。
それゆえに整体は現代人の大好きな癒しであることは疑いがありません。
整体は、ちょっと揉んでもらうだけでも、とても気持ちが良いのですが、目的にあった効果的な方法で整体することで「こりとり」「ムクミ解消・健康増進」「ダイエット・脂肪燃焼」など効果は倍増です。
経絡に沿って整体することにより、『気・血』を良循環させ、自然治癒力を高め体のバランスを良好にします。
さらに整体で経絡を活用することで、ダイエットにも効果があるとされています。
また、体の冷えは、基礎代謝を低くし、痩せにくい体質に変えてしまいます。
足の先の冷えは冷え性で一番辛いものですが、原因は心臓からの栄養素がうまく運ばれず、足元の辺りに余計な老廃物の水分が滞ることが原因と言われています。
冬になると指先が切れてしまう人も、自分では実感していなくても実は冷え性の予備軍だと思ってください。
冷え性を解消するには、基礎代謝を高め、体を温める食物や飲み物を意識的に食べるのも良い方法ですが、整体には、基礎代謝を上げ体を温めて、冷えを改善する働きがあります。
上半身はもちろん体の中心から流れてきた血液を送り返すポンプのような仕事をしている太ももやふくらはぎへの整体も、基礎代謝を上げるには効果的な方法です。
このように整体と筋肉やメンタルヘルスは、深い関係があります。
体の健康が大切なように心の健康も大切なことです。整体する事でストレス部分に働きかけ、そして体の血液の流れを促進させ、疲労物質となる乳酸や筋肉のストレスをなくし、心も体も共に健康な体を作っていきましょう。