・負担の少ない少額設定でスタ－ト
フォレストには、個人の方が小資本から始められるようにオープンまでのコンサルティングをするプランを含め、50万円前後からスタ－トできるＦＣ制があります。
個人の方が無理なくスタ－トできるスタイルですのでリスクはかなり抑えられるでしょう。どんなに小さくてもリスクは避けたいもの。
技術を学びながら、集められる資金、固定経費となる店舗家賃（立地条件）、内装、メニュ－、価格帯、開業地の商圏、客層など来る日に備えできるだけ調べておきましょう。

参考例・・・普通に開業した場合の初期 費用
　　　　店舗立地条件・・・駅近15～20坪の場合　　（※は最低ランニング費用／月）

内容	金額	備考	固定費／月
店舗契約費	70万円	10万円×5ヶ月+手数料	10万円
水道・光熱費		公共料金	2万円
広告宣伝費	10万円	HP、サイト、紙面媒体等
人件費
諸費用	20万円	雑費等
内装設備	80万円	内装工事費、ベッド、タオル等
看板費	10万円	外装看板。外観塗装等
初期費用計	182万円		12万円

■グランドデザイン　
すべてのお客様に満足いただけるをモット－に“すべてがお客様の満足の為に“をCredo（信条）としています。

■店　名
FC店名または、経営当事者の心にのこる固有名詞やキ－ワ－ドに癒しを感じる名詞

■お店のデザイン
店内はお客様が落ち着いで施術を受けることができるフォレストを基調としたヒーリング系の店づくりです

■お客様のタ－ゲット
サラリ－マン／OL／主婦／スポ－ツ関係／企業のほか幅広いジャンルをタ－ゲットにホ－ムペ－ジやサイト、紙面広告媒体でのアプロ－チ。

■料金設定
開業場所の相場／高級店レベル／長時間コースなど、開業場所や隣接する同業他社へのマーケットリサ－チ

■営業時間
シングル／2シフト制／3シフト制／24時間対応　他、経営状態や営業体制に応じて臨機に対応

■音楽と照明
癒しヒ－リング系の音楽とソフト照明によりお客様がより落ち着いて施術が受けられる施術ルーム

■服装
心のこもったお持て成しのできるセラピスト系癒し服
（お客様に不快感を与えないよう整然と統一された制服）

■お客様の服衣
施術用Ｔシャツ、パンツ(上半身は半袖のTシャツ、下半身は半ズボンにて）
（いずれもお客様が着心地の良い衣服にて対応）

（1）店舗

・ネットや広告媒体でいい物件が見つかったら、担当業者から資料を取り寄せ家賃、保証金等を見て必須項目を確認しましょう。
その後はすぐにでも担当の不動産業者に連絡をとり物件の内覧に出かけて下さい。
売上がとれる可能性がある物件をほっておくと、1日～2日で他の人に押さえられてしまう可能性もあります。
内覧をして申込み（基本的に料金は発生しない）さえしておけば候補者が何人現れても優先権はあなたにあるのです。
確認事項は看板の位置、ドアの位置、階段の場所、等々自分の中でシュミレ－ションをしてください。
そして自分の気持ちで７割以上気に入ればとりあえず申し込みだけはしておきましょう。
後で断ってもペナルティーは付きませんので、その後にじっくりと自己資金、融資、工事費の検討をおこなって下さい。

（2）内装

・空き店舗にもさまざまな形態があります。
完全スケルトン、トイレ付スケルトン、床材、壁面が仕上がっている店舗などです。
この受け渡し状態によっても工事費、造作費が変わってきます。
資金をなるべく抑えたい場合は事務所使用という選択肢もあります。
このような物件は机さえあれば営業ができるようになっていてすでにシンクやトイレが付いてるものもあります。
このような場合「ベッドを置いて即開業！！」もできますが、店舗には更衣室やスタッフルーム（間仕切り・・・カーテン、ブラインドも含む）などプライバシー保護のための部屋も必要です。
これからは差別化を図る上でも内装には気を使い、お客様へも従業員へも心地よい空間を提供することが大切といえるでしょう。

（3）広告

１）広告 ～都会のオアシス～
～ファーストクラスのリラックスを～
～駅から徒歩1分の場所に癒しの空間が～・・・などの店舗のPR
難しく考えることはありません。キャッチコピーの付け方はあなたが他店と差別化していること、自慢したいことを考えればよいのです。

2）ホ－ムペ－ジ編
広告の中ではホームページにもっとも力を入れるべきでしょう。
整体、マッサージを探している方の８～９割がインターネットで調べています。
パソコンはもはや一人一台の時代、他の媒体で費用を使うのならホームペ－ジにてお店の情報を伝えるのが一番でしょう。
紙面媒体で１年掲載や半年掲載などで費用をかけるのであれば、オリジナルのホームページの方が費用も安く上がり効果的も得られます。
また、クーポン券もできることなら付けた方がいいでしょう。ポータルサイトなどのページにもホームページのリンクが貼ってあるものも多いですが、サイトをのぞいてその後にホームページを回覧する方も非常に多いのです。
それにパンフレットをご覧になった方もその大半はホームページで下見をします。そこにクーポンが付いているのといないのでは印象が大分変わってきます。

3）ポ－タルサイト編
この業界のポータルサイトには有料、無料合わせてかなりの数が存在します。
資金に余裕があるなら多数掲載できますが、有料サイトに掲載したからと言って100％費用対効果が出るとは限りません。
しかし、検索結果は期待できますのでオプションで色々なサービスを付けることも選択肢の一つです。癒しサイト以外で探すなら地元のエリアをカバーした地域サイトです。
どこのサイトがいいかを調べるには、検索エンジンで「出店希望の駅」スペース「整体」または「マッサージ」のキーワードで検索してみて下さい。
上位に上がってきたサイトはほぼ有力なサイトでしょう。
無料のサイトも同じ方法で探しますが、あまり望ましくないのは「出張・・・」が多かったり、「女性写真」が異様に多い、何となく「怪しいサイト（夜のお店が多い）」などです。
無料サイトはほとんど効果が期待できませんが、出さないよりは出した方がいいでしょう。

4）店名編
お店の看板となる店名ですが、世の中には色々なものが存在します。
一度決めると簡単には変えられないので、慎重に考えることが大切です。
最初に名前を決める際には同一市町村に同じ名がないかをチェックした方がよいでしょう。
リラクゼーション系では「ほぐし屋」や「リラクス」など多種に渡ります。
付け方のコツとしては、視覚で何のお店かわかりやすい事や、発音しやすいものがよく、あまり長々としたものは避けましょう。
そして資金に余裕があればロゴの作成です。
ロゴは色んな用途に使えます、例えば、看板やパンフレット、ホームページ、ポイントカード・・・など。
少々費用を掛けてでもロゴがあればお店の信頼性がグッと上がりますし、広告を見た方が活字で覚えるよりも記憶に留めておくことができます。

5）看板
看板も広告として需要なアイテムのひとつです。看板には壁面看板、スタンド看板、Ａ看板などさまざまな看板があります。
これもビルや建造物の造りや家主さんの考えで取付け場所、置き場所がずいぶんと変わってしまいます。
契約を結ぶ前に不動産業者とよく相談する事をお勧めします。
注意点・・・・壁面にアンカーボルトあるいはビス穴を明けていいか？
2階の店舗の場合１階に電飾看板が置けるスペースがあるか？
コンセントの位置は？
少なくてもこの3点は確認してください。
また、ガラス面が大きいのであればカッティングシートで看板を製作することも可能です。
この場合内側にＢＯＸを取り付け蛍光灯を付ける電飾タイプ、カッティングシートにライトを付け照らすタイプ等が考えられます。
ゴチャゴチャ、ギラギラ看板を付けるのはお勧めできませんが、目立たせるのが看板（サイン）の役目です。センスよく目立たせるように工夫してください。

（4）備品

・どんなに小さい店舗でもお客様用のテーブルとイスは必ず置いて下さい。これは、施術後に休んでもらうためです。
施術後に時間が無くてすぐに帰られる方もいらっしゃいますが、のんびりしたい方も大勢いらっしゃいます。
ちょっと座れてお茶が飲めるテ－ブルと椅子は必需品です。また、お茶を飲んでいる際、身体の話やプライベートの話でより親近感を感じてもらってください。
・照明も店内を演出する小道具となります。スケルトンから作りあげるのであれば色んな種類の照明から選ぶことができます。
リラクゼーションサロンでは、照明の色を蛍光灯色ではなく暖色系で統一するといいでしょう。昔で言うはだか電球の色です。
この色の方が気持ちが落ち着きゆったりした気分で施術を受けることができます。
最近はシーリングという丸いカバ－が付いたものもありますので、電気店で研究してください。
そして間接照明。置き物で十分ですが、間接照明は人間の心理で、日が落ちていく夕方をイメージするそうです。
人の体は夕方から夜になる錯覚を感じるとお休みモード（リラックスモード）になり、よりリラックスするため、施術の効果も上がります。
・「受付台」は電話を置いたりスケジュール帳を置いたりしなければいけませんが、なんと言ってもお客様が来店し最初に目に飛び込んでくるものです。
お客様を気持ちよく迎えられるよう気配りしておきましょう。
・お店にベッドだけが並んでいる・・・
個室を作れるならよいのですが、資金面で難い場合、少なくともベッドとベッドの間に目隠しは入れて下さい。
これはお客様のプライバシー確保のためです。目隠しと言っても、昔の病院で使っていたステンレスのパイプに白いカーテンがぶら下がってるような治療院的なものはお勧めできません。
最近はホームセンターなどで安くていいものが多くあります。パーテーションなどちょと手を加えるだけで癒らげる素敵な空間が演出できます。

（5）給与

一般的に給料体系には、固定給制、固定プラス歩合、完全歩合、時給などがあります。これを、自社の社員として雇用するか、業務委託にするか、また契約社員にするかで分けられます。
人件費はオーナーの采配ですので、これがいいというものはありませんが、業界の相場では売上の50％と言われています。
月に600万・700万円ほどの売上があれば60％出しても利益は残りますのでスタッフのモチベーションは上がるでしょう。
逆に100万円ほどの売上で60％出していては利益が薄いものになってしまいます。
そして注意が必要なのは、固定給や時給制の場合、スタッフはお客さんに入らなくても（施術をしなくても）給料が出ますので、「やってもやらなくても一緒だし・・」なんてスタッフの考えも出てきます。
逆に完全歩合ですとがむしゃらにお客さんを取ろうとします。 スタップ同士でコミニケ－ションが難しくなったりしてお客様に迷惑をかけることもあります。
また、看板（店）があっての売上と言う事を忘れて、売上を取っているスタッフは自分の力だけで取っている錯覚をおこし「業務はやらない」なんてことも出で来るかもしれません。
固定か歩合かは非常に難しい選択ですし、途中で変えるのも大変です。スタッフを雇う時は将来の事も視野に入れ給与体系は慎重に検討して下さい。
また、オープン時の人材に悩むことは多いと思います。オープン前にウェブかホームページ、またはフリーペーパーでの求人など休日に入る新聞折込求人の最低2種類は掲載してください。
そして「オープニングスタッフ募集」というキ－ワ－ドを必ず入れてください。このキーワードは経験がある施術者が「他の施術者と同時スタートしたい」という気持ちがあります。このキーワードを入れるだけで応募の人数は格段に変わってきます。